平成箱根駅伝を振り返る5〜6

 

佐藤悠基
02年佐久長聖高入学。05年東海大入学。09年日清食品入社。入社後は、世界陸上大会、ロンドン五輪の5000、10000m代表に選ばれる。そして、トラックで磨いたスピードを生かし、マラソンに挑戦。30km過ぎからの失速が課題だったが、18年に東京マラソンで2時間8分台を達成。MGC出場権を獲得し、今年9月に行われるMGCに向けて練習を積んでいる。

 

佐久長聖時代は、両角速監督(現東海大学陸上部長距離ブロック監督)の元一年生から高校駅伝に出場。東海大でも、一年時の出雲駅伝から出場し、箱根駅伝では一年時は3区、二年時は1区、三年時は7区で区間新記録を樹立。特に二年時は、後続に5分差近くを付けての区間賞だった。(その後東海大は、4区迄はトップ独走していたが、5区で順天堂大に逆転を許し、往路2位、総合3位でフィニッシュ。)尚、1区の区間記録は19年現在も残っている。三年時は7区区間新記録、四年時は18位で受け取った襷を一時は3位迄上げ、最終的に5位迄押し上げた。また出雲駅伝では2、3年時に優勝のゴールテープを切った。

 

NY駅伝でも、10年から出場。12年には日清食品グループの優勝に貢献。また、都道府県対抗駅伝でも、長野、静岡から出場して、長野県の総合3連覇に貢献した。

 

今でも、早稲田大学竹澤健介(現大阪経済大)とのライバル対決は受け継がれる。特に両者が4年時の箱根駅伝(85回大会)では、同区間の3区を走り、佐藤悠基が13人抜きを達成するも、早稲田大学の竹澤には30秒ほど負け、自身の持つ区間記録を塗り替えられてしまった。佐藤はその前の日本選手権でも竹澤に負け、北京五輪代表を逃している。

 

そんな彼は、上記した様にMGCに向けて練習を積んでいる。先月の東京マラソンでは16位と振るわなかったが、ここからどう立て直すか?彼の真価が問われる。

 

佐藤悠基 三大駅伝全成績

         出雲                 全日本              箱根

1年   2区区間1位◉      xx                3区区間1位●

2年   6区区間4位◉      xx                1区区間1位●

3年   6区区間2位◉   2区区間3位    7区区間1位●

4年   6区区間4位          x                 3区区間2位

●は区間新記録樹立、◉は総合優勝を果たした事、xxはチーム自体が不出場、xはチーム出たが個人では不出場を表す。