靴について

靴の話をしたい。確かに、靴に注目するというのは少々地味な様に思うが、駅伝やマラソンを楽しむ上ではやはり重要な事である。少しマニアックな話題だが付き合って頂きたい。

 

今、学生選手実業団選手問わず人気を誇っている靴、ランニングシューズと言えば、ナイキから発売されている、(ZOOMヴェイバーフライNEXT%)というピンク色が極めて目立っている物である。値段も、step track&fieldによると、27500円(税抜)という、良いお値段の靴であるのだが、何故これが人気であると断言できるかと言えば、今回の全日本大学駅伝区間賞を獲得した選手全員が履いているからである。

 

東洋大学は元々ナイキのユニフォームを着ていて、私の手元の本が正しければ、2004年から提携している。更に今年から、東海大学もナイキと提携し、青山学院大学も、ユニフォームはアディダスだが、吉田圭太選手(世羅)や中村友哉選手(大阪桐蔭)、神林勇太選手(九州学院)も履いている。駒澤大学の選手も、國學院大学の選手も同様である。

 

MGCでも、上位3人(中村匠吾 富士通、服部勇馬 トヨタ自動車大迫傑 ナイキ・オレゴンプロジェクト)がその靴を履いていた事も話題になった。

 

この事態から言える事は、やはり選手の力量で勝負が決まる時代になってきている。という事。一時期は、靴の力で云々という事も言われたが、皆んなが同じ靴を履く様になれば、何を履くかではなく、誰が履くかによると思われる。

 

ただ、決してその様な靴を履く事が悪いと言いたいのではない。逆に、靴では勝負が付かなくなってきているので、面白くなってきているという事だ。