箱根駅伝予選会を振り返る

一言で言えば、超戦国時代に箱根駅伝は突入してきたな、という印象を受けた。抑、前回大会が22大学出場であったので、何処かの大学が落選してしまうのは避けられない部分はあったのだが、ここまで波乱の展開となるとは、、、

 

 

まずは、東京国際大学。エースの4年生、伊藤達彦選手はピカイチの走りで、日本人1位を記録。1時間2分34秒と縁起の良さそうな数字でフィニッシュ。タイムだけ見ると、昨年の日本人1位塩尻和也(現富士通)には及ばなかった、と思われるが、気温のこと迄熟考するとこの事が正しいとは言えない。

 

明治大学も見事だった。エースの阿部弘輝選手や三輪軌道選手が不在の中、下級生が踏ん張り4位通過。ここに来て頭角を現した、手嶋杏丞選手もチームトップでフィニッシュし、今後の活躍も楽しみ。華の2区もあり得る。

 

筑波大学通過は、ビックサプライズ。26年振り出場を決めた。金栗四三氏の魂を受け継ぐ彼ら達。本戦では、韋駄天走りを見せて欲しい。前回大会5区走った相馬崇史選手がいるのも心強い。

 

 

一方、明治大学とは逆に、エース不在で苦戦を強いられた大学もある。早稲田大学は、エースの一角、中谷雄飛選手を使えなかったのが響いて9位通過。後3ヶ月、巻き返して欲しい。

 

中央大学も、危うく3年前の悲劇を繰り返す所であった。5km地点から総合順位が落ちて行き、一時は麗沢大学に16秒迄追いつかれたが、最後は26秒突き放し、10位通過を決めた。

 

まだ通過出来れば良いのかもしれない。33年連続出場中だった山梨学院大学、11年連続出場中だった上武大学は、それぞれ17位、13位と予選敗退。連続出場が途切れた。特に山梨学院大学は、3度の優勝を果たし、90年代は早稲田大学と壮絶な優勝争いを繰り広げた。

 

しかし、近年は1区の出遅れや、他の大学も留学生選手を使う事が増えてきて、力の差がなくなってきてからは、中々上位進出が厳しくなっていた。一時代を築いた山梨学院大学井上大仁(MHPS)や尾方剛(広島経済大学陸上部監督)、桃沢大祐(サン工業)と言った選手を輩出してきた。ここで変われるか?

 

箱根駅伝全出場校

1東海大

2青山学院大

3東洋大

4駒沢大

5帝京大

6法政大

7國學院大

8順天堂大

9拓殖大

10中央学院大

ここまでがシード校

11東京国際大

12神奈川大

13日体大

14明治大

15創価

16筑波大

17日大

18国士舘大 

19早稲田大

20中央大

21関東学生連合

 

前回出場の大東文化大、城西大、山梨学院大、上武大は落選。創価大、筑波大は返り咲き出場。