平成箱根駅伝を振り返る20

 

 

設楽啓太 悠太

13年に啓太が主将、悠太が副主将でチームを引っ張る。しかし、出雲、全日本と駒沢大に優勝され5戦連続2位に終わる。

 

そして14年、90回箱根駅伝。悠太は前回と同じ3区、啓太は5区に配置。鶴見では3位、平塚では駒沢大に次ぐ2位。悠太は積極的な走りを見せ、3区中盤に駒沢大を逆転。区間賞を獲得。小田原では駒沢大に21秒差迄迫られるも、啓太が区間賞の走りで、駒沢大との差を約1分に広げて、往路優勝を果たす。

 

復路も新記録で優勝し、2年ぶり4度目の総合優勝を勝ち取る。そして14年、啓太はコニカミノルタ、悠太はHondaへ入社した。15年のNY駅伝では、初の双子対決。並走とはならなかったが、エース区間の4区で啓太が区間4位、悠太が区間賞。その後も同区間では無かったが、チームを跨いでのライバル関係は続いた。

 

しかし17年、啓太がコニカミノルタを退社。フリーで暫く走ったが、17年9月に日立物流へ入社。双子五輪出場を目指し、日々マラソンに励んでいる。悠太は15年の北京世界陸上、16年のリオ五輪でトラックで出場後の17年の東京マラソンで、初めてながら日本人3位のサブテンを達成。

 

そして18年の東京マラソンでは16年間破られてこなかった男子マラソン日本記録を更新。MGC出場権を獲得。悠太はその前にも、NY駅伝4区区間新、丸亀ハーフマラソンでも日本人一位、都道府県対抗駅伝では区間賞で埼玉の優勝に貢献。好調の中の日本新記録だった。

 

しかしそんな悠太も、体調不良や怪我で今季のレースは欠場が続く。MGC迄に立て直せるか?鉄紺魂が尽きない事を祈る。

 

設楽悠太 三大駅伝全成績

                出雲          全日本            箱根

1年      2区区間2位   5区区間2位   3区区間8位▲  

2年     3区区間1位◉2区区間7位 7区区間1位◉●

3年     4区区間2位   4区区間3位  3区区間1位

4年     3区区間3位  1区区間2位  3区区間1位▲◉

◉は総合優勝、●は区間新記録、三角は往路優勝を果たした事を示す。