平成箱根駅伝を振り返る18〜19

 

 

設楽啓太 悠太
07年越生高入学。10年東洋大入学。14年Honda入社。設楽は双子の兄、設楽啓太と越生高時代から頭角を現す。高校駅伝は服部翔太(現Honda)率いる埼玉栄高に敗北を喫していたが、3年時に埼玉県枠が2枠になり、越生高初出場を決める。

 

二人は揃って東洋大入学。一年時から三大駅伝に使われて、87回箱根駅伝では啓太は2区、悠太は3区で双子の襷リレーを行う。2年時では両者が自己ベスト更新。その甲斐あって、23回出雲駅伝では、啓太が6区、悠太が3区で優勝。悠太は区間賞を獲得。全日本大学駅伝では駒沢大に優勝を譲り準優勝に終わるも、88回箱根駅伝では啓太が2区終盤で前回優勝の早稲田大を逆転。その後は柏原竜二(現富士通)の活躍で往路新記録で優勝。復路では7区で悠太が当時の区間新記録を樹立。復路も新記録で総合優勝を果たす。

 

しかし、ここからが彼らの試練の始まりだった。柏原竜二らが抜けた後、彼らがエースとなった訳だが、24回出雲駅伝では青山学院に、43回全日本大学駅伝では駒沢大に敗れ総合2位。箱根駅伝に懸けた彼らだったが、、、

 

再起を懸けた89回箱根駅伝では、1区田口雅也(現Honda)が区間賞でトップで啓太に襷が渡る。啓太は2区の終盤で日大にトップを譲るも、1秒差迄に押さえ悠太に襷を渡す。悠太は区間賞でトップで襷を渡す。4区もトップで襷を渡す。しかし、5区16km過ぎ、高校時代からのライバルであった日体大の服部翔太(現Honda)に逆転を許し、往路3位。トップ日体大との差は2分54秒迄開いた。復路も4位に終わり、総合2位。三大駅伝全て2位という結果に終わる。

 

続きは次回

 

設楽啓太 三大駅伝全成績

 

         出雲                   全日本              箱根

1年 1区区間5位    1区区間1位      2区区間7位▲

2年 6区区間5位◉ 1区区間7位   2区区間2位▲◉

3年 1区区間8位   2区区間3位       2区区間3位

4年 6区区間2位   8区区間5位     5区区間1位▲◉  

 

◉は総合優勝した事、▲は往路優勝を果たした事を示す